「同調圧力」を味方にするチームづくり
- 華衣 瀬沼
- 2025年8月15日
- 読了時間: 4分

こんにちは。
harmoniaの佐藤京子です。
先日、スタッフさんからこんな相談を受けました。
「うちの医院ってなんとなく、みんなと同じようにしないと居づらい感じがしてしまって…」誰も悪気はないのに、自然と周りに合わせてしまう空気。
この「周りに合わせる力」には、ネガティブなイメージを持つ方も多いのです。
ただチームを前向きに動かす力として活かすこともできます。どちらの力も、心理学では「同調圧力」と呼ばれるものです。では、そもそも同調圧力とは何か、整理してみましょう。
そもそも同調圧力とは?
みなさんは「同調圧力」という言葉を聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか?なんとなく「みんなと同じことをしなきゃいけない」「合わせないと浮いてしまう」という、少し息苦しいイメージを持つ方も多いかもしれません。
同調圧力とは、かんたんに言えば「集団の中で、多数派や周囲に合わせるように無意識に働く力」のことです。
たとえば、会議でみんなが賛成していると、自分は少し違う意見を持っていても「反対しにくいな」と感じたり、電車の中で誰も話していないと自分も静かにしようと思ったりする、あの感覚です。
この力は、時に窮屈さを生むこともありますが、うまく活かせば医院全体の雰囲気を良くし、前向きな行動が自然と広がる力になります。
それでは具体例として歯科医院での「良い同調圧力」の活かし方をご紹介します。
1.スタッフの接遇
患者さんへの接遇は、医院全体の印象を左右する大切な場面です。良い同調圧力が働くと、自然とスタッフ同士の行動がそろい、患者さんへの対応がスムーズで温かくなります。
○自然な笑顔やあいさつが広がる 誰かが患者さんに笑顔であいさつすると、周りのスタッフも同じように声をかけたくなる雰囲気が生まれます。
○小さな気遣いが伝染する 荷物を持つ手伝いや、困っている方への声かけなど、一人の行動が「みんなでやろう」という空気を作ります。
○良い行動を声に出して認める 「〇〇さんの声かけで患者さんが安心されていましたね」と共有すると、さらに前向きな行動が広がります。
2. 会議・ミーティングでの参加姿勢
会議等で意見が出にくいのも、同調圧力の一つです。
会議意見が出やすい雰囲気を作ることが大切です。同調圧力をうまく使うと、「安心して発言できる場」を自然につくることができます。
○前向きなリアクションを広げる うなずきや簡単な共感の言葉を返すことで、発言者の緊張が和らぎます。
○小さな行動から参加意欲が広がる 誰かがメモを取り、議事をまとめる姿を見ると、他のスタッフも自然に発言や質問をする流れが生まれます。
○話しやすい空気を褒め合う 「今日は活発な意見交換ができましたね」と一言伝えることで、次回も前向きな参加が期待できます。
3. 診療準備・片付け
朝の準備や診療後の片付けは、医院全体の「空気感」を整える大切な時間です。良い同調圧力が働くと、自然にチーム全体のリズムがそろい、心地よく一日をスタート・締めくくりできます。
○心をそろえて動き出す 朝の身支度や環境整備を、同じ空気感の中で進めることで、チーム全体のテンポが整います。
○誰かが率先して始める 準備を始めたスタッフの動きをきっかけに、周りも自然に動き出す。そんな空気の連鎖」が生まれます。
○小さな達成感を共有する 「今日もお疲れさまでした」などと声をかけ合うだけで、翌日も前向きな気持ちで一日を始められます。
同調圧力は「悪いもの」と思われがちですが、良い行動が当たり前になる空気を作る力でもあります。
接遇、会議、診療準備・片付けといった日常の場面で、見える化・ポジティブな声かけ・率先垂範を意識することで、チーム全体が自然に同じ方向を向き、医院全体の雰囲気がさらに心地よくなります。
このような「良い同調圧力」は、単なる作業の効率化だけでなく、「同じ目的に向かっている」というチームの一体感を生み出します。
つまり、「一緒にやる」ことが「強制」ではなく「心地よい流れ」になっている状態。これが、ハーモニーを感じる良い同調圧力の姿です。
「合わせる」が苦しくなく、自然と「やりたくなる」チームへ。
そんな空気を作るお手伝いができればうれしいです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。



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